令和美少女データベース#1 目代結菜

得意技は高速パンチ

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前へ、ひたすらに前へ。決してひるまない。

相手の懐に飛び込んで繰り出す高速パンチ。

空手家 目代結菜(新極真会京城南川崎支部)の得意技だ。

20秒間になんと百発以上!相手が2~3発突く間に10発、20発。

もちろん、一つひとつが重い。男性の実力者でも「ウっ」と後ずさりするもの。

それがとてつもないスピードで襲い掛かるのだ。

一方の目代。相手が横っ腹を攻めようとキックを見舞わせようと決してパンチを止めない。それもそのはず。「鋼のボディ」との異名を持つ強靭な身体が守っている。

まして、彼女いわく「痛みさえも空手の楽しみ・・・」と。

優勝以外はすべて一回戦負け

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目代が空手の世界に踏み込んだのは、小学1年生のとき。

母親の勧めでスポーツの習い事を始めることに。様々試すうち「空手が一番しっくり来た」。

母は振り返る

「当時は才能なんてないんだと思いました。ただ、気持ちがすごく強かった」

少女目代結菜の技を受けていた、父親。だが、彼女の拳が入り胸骨や肋骨を骨折。

それでも、傷跡こそ娘の成長の証・・・・・と進んで受け止めてきた。

目代の必殺パンチにかくして磨きがかかる。

めきめきと頭角を現す彼女は、「最強女子高生」とSNSなどで知られる存在に。

全国・世界規模の大会で上位にたびたび進出。だが、準決勝・決勝というところで涙を呑む。どの試合も、実力者が次々と一発KO負けする中での判定負け。

彼女が得意とするのは接近戦。高速パンチを生かすためだ。彼女には自慢の鋼鉄ボディもある。いくら打たれても決して倒れない。

だが、接近戦でタフなのは相手も同じ。延長に持ち込んでもKOが取れない。

決め手を欠いたまま、気が付けば不完全燃焼・・・・・

彼女はもどかしい胸の内をこう表現する

「優勝以外はすべて一回戦負け。準決勝や決勝の相手ともし一回戦で対戦していたら、そこまでだから・・・」

「セブチ」と二匹の猫とレポート課題と

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目代は、決して空手一色の生活を送っているわけではない。

化学を専攻する大学生だ。教職を志したこともあった。

理系学部生ならではの、課題レポートと定期テストに追われる毎日。

空手との両立は悩みの種。深夜、稽古から帰宅してからが勉強の時間。

「気合で乗り切ります」目代は苦笑する。卒業後の進路は内に秘めたままだ。

稽古や勉強の合間には、人気K-POPグループ「セブチ」ことSEVENTEENのミュージックビデオを二匹の猫と戯れながら楽しむ。自らもダンス動画をTikTokにアップする。

YouTubeでは、トレンドにジャストミートするメイク動画も公開している。

「私、ラーメンが大好きで。しかも、深夜に食べるのが。その背徳感が幸せで。

さすがに試合前は(減量のため)控えますけど」

いざ、世界へ

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とはいえ、目代の視線の先にあるのはやはり世界の頂点。

空手中心の生活にいささかのブレはない。

「負けた試合には、できることが必ずある。悔いのない試合を次はしたい」

あと一歩というところで悔し涙を流してきただけに雪辱を期す言葉。

師範は彼女のメンタルにも舌を巻く

目代は、大きな大会になるほどプレッシャーを楽しむ稀有な存在。典型的な本番に強いタイプ」

彼女には、高速パンチと並ぶ必殺技がある。

変則上段回し蹴り

強靭な体幹から繰り出す、ミドルキックから足首をしならせて変化するハイキック。

できれば、接近戦で消耗する前に相手を仕留めたい。そうすれば、まさに鬼に金棒。

空手の世界では百戦錬磨の女王、目代結菜。だが、彼女には笑顔が良く似合う。

強く優しく美しい 人間力のなせる業だろう。

空手家として、人として。目代の目線は遠い場所にある。

雪辱を果たしていよいよ世界一へ。

記憶よりも記録に残る格闘家として。目代結菜はまだ道半ばだ・・・